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Higashi Naruse

新型コロナウイルスのパンデミックが世界を大きく変えようとしています。目に見えない敵の世界的な拡大は、現代の発達した科学技術をもってしても、自然の力の前では人類の英知に限界があることを改めて思い知ることになりました。

しかし、そうした中にあっても私たちはその限界を乗り越えようと努力を続けており、同時にこの敵と共存する術を模索しているように思います。
そして、この前代未聞の危機の中で、新たな日常を実現する社会のデジタル化が加速度的な勢いで、地方へ押し寄せようとしている予兆を感じ取ることができます。

政府の経済財政運営と改革の基本方針2020（骨太の方針2020）ではポストコロナ時代を見据え「新たな日常」を構築するため、デジタル化へ集中的に投資する「デジタルニューディール政策」が打ち出されました。
2021年にはそのシンボルとなるデジタル庁の創設、さらに「骨太の方針2022」においては、単にコロナ禍という難局を乗り越えるだけでなく、こうした社会課題の解決に向けた取組、それ自体を付加価値創造の源泉として成長戦略に位置づけ、官民が協働して重点的な投資と規制・制度改革を中長期的かつ計画的に実施することにより、課題解決と経済成長を同時に実現しながら経済社会の構造変化に対し、より強靱で持続可能なものに改革する「新しい資本主義」の起動を打ち出しました。

人への投資、GXやDXなどによる企業の分散化は、その裏に東京一極集中是正という大きなテーマを掲げています。
オンラインやリモートといった新たな日常生活はその実証として推進されてきたのかもしれません。いよいよ地方の幕開けとなる予感がします。
東成瀬テックソリューションズ株式会社は、近藤氏との偶然な出会いによって誕生しましたが、デジタル庁発足に伴う巨大IT市場という「ビッグウェーブ」を確実につかみ乗り切るための挑戦が当然のように静かに始まりました。

今日の村の日常が明日もあると保証できないようにこの挑戦が成功する保証もありませんが、都会の豊かな生活を捨て、この山村・過疎・豪雪という三重苦にあえぐ小さな田舎の会社員となって、地方創生という壮大なテーマに挑む若き戦士の努力を思うと成功を願わずにはいられない。